しずく型の中に、「三具足」(火立、香立、花立)がすべておさめられており、台座部分はおりんの役割を担います。普段は一輪挿しとして、手を合わせる時にはさっと祈りの場をしつらえることができます。
■火たて、香炉、花たての仏具の三具足に、おりんと、りん棒を加えたオールインワン仏具。日常的には一輪挿しとして使用し、特別なときには三具足を取り出し、そっと故人に手を合わせることができる小さな仏具です。
■一般的な家庭に仏壇を置く仏間が無くなりつつありますが、その中でも亡くなった大切な存在を弔う場所を作りたいと多くの方々が考えています。従来の仏壇を主体とした伝統的な形での供養は、現代の生活スタイルや住環境に合わなくなっており、家族が集う広いリビングスペースに置いても、静かな寝室のわずかなスペースに置いても、違和感なく故人を想う大切な場所を提供することができる仏具です。
■仏具の生産地「高岡」:富山県西部に位置する高岡市は江戸時代より鋳物を始めとした金属加工が盛んな土地であり、その起源は約400年前の慶長16年(1611年)、加賀藩主である前田利長公が産業の振興を目的に、7名の腕利きの鋳物師を集め、高岡市金屋町に鋳物工場を作らせたことが始まりとなります。
当初は生活道具である鍋や釜などを鉄を溶かして作っていましたが、江戸中期頃から次第に銅製品の製造も盛んとなり、茶道具や花器、寺院用の梵鐘や銅像から仏具まで発祥から400年経った今も伝統を守りながら作り続けています。
受賞年度 | 2015年度グッドデザイン賞 | |||
受賞企業 | 瀬尾製作所株式会社 | |||
デザイナー | フラップデザインスタジオ 岡田 心 | |||
寸法 | φ68×82mm | |||
重さ | 330g | |||
材質 | 真鍮、ステンレス、磁器、木(メープル) | |||
内容物 | おりん本体、りん棒、香立、 火立(カップ型ロウソク)、花立、敷布、取扱説明書 | |||
生産国 | 日本(富山県高岡市) |
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